2020.09.11
「ワイン造りは農業、日本酒造りは食品加工業」
ある日本酒メーカーの社長さんが仰っていた言葉です。
ワインは農業?日本酒は食品加工業?
ワインはぶどうのできによって品質の良し悪しが決まるそうです。
良いぶとうが採れた年=おいしいワインができる年ということです。(諸説あり)
だからワインづくりは農業。
一方日本酒づくりは米の良し悪しにも当然影響されますが洗練された食品加工技術がなければ到底おいしい日本酒は作れない、よって日本酒造りは食品加工業となるわけです。私はしょうゆ屋ですが日本酒造り超リスペクトしてます(笑)
私は日本酒の製造技術は世界一だと思ってます!
しょうゆ造りはどうかといえばやはり食品加工業になります。
しょうゆづくりは戦後品質の悪いしょうゆの流通を抑えるためJAS法という法律の下、この基準をクリアしたら“特級”とか品質基準ができたのですね。
日本のしょうゆ屋さんはみんな真面目にお互いの技術を磨き、原材料の良し悪しに影響されない安定したものづくりができるようになりました。
だから「なんじゃこりゃ?」というしょうゆは見たことがない、あ、合う合わない、好き嫌いはありますけどね(笑)
ということで全国のしょうゆ屋さんも超リスペクト!
ただ効率的に安定的なしょうゆが造れるようになったために個性が失われてきたようにも思います。
郷土の実りはどうか・・・農業?かな?仕込んだ後、通常のしょうゆは乳酸菌や酵母菌を加えて一番微生物が働きやすい温度に温めることで安定的な品質を目指します.
郷土の実りは天然醸造なので加温せず天然の乳酸菌と酵母菌の力で毎年違う四季の温度変化にまかせてじっくり醸造します。
だから年ごとに風味が違いその変化を楽しむしょうゆなので
ある意味ワインのように農業的なしょうゆです。
2019年仕込みはどんなしょうゆになるのか、9カ月経った今、味をみてみたら・・・去年の今頃2018年仕込みの味を見た時とはまたちがった味わいで12月に搾るのが楽しみです(^^♪
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新潟生まれの醤油 郷土の実り